ミズナ(水菜)の苗作り

水菜
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こんにちは、「猫の額」の菜園・花壇にお越しいただきありがとうございます。

管理人の花都 野菜です。

京都が原産地といわれるミズナを今年(’24年)初めて栽培しました。ミズナは伝統的な京野菜のひとつで、キョウナ(京菜)とも呼ばれていますが、みずみずしくてシャキシャキとした食感が楽しめるとのこと。知らなかったのですが、意外にも栄養豊富でその色合いとは裏腹に緑黄色野菜に分類されるのだそうです。ミズナの栄養素には「食物繊維」、「β-カロテン」、「葉酸」、「カルシウム」、「鉄分」、「カリウム」などがあるとのこと。初めてのことでうまくいくかどうかのドキドキをお供にして栽培の記録を綴っていきます。

卵パックでの苗作り

’24年8月26日に種蒔きしました。別記事(真夏の小松菜の苗作り)で述べた卵パック方式による種蒔きです。本来ならば9月頃に畑に直播きした上で11月下旬頃より大きくなったものから順次収穫し、寒さに強い野菜なので3月下旬位までの収獲を続けるのだそうです。ですが、この時期まだまだ突然のゲリラ豪雨のために種が流されてしまう心配が絶えません。また高温の心配もあるので卵パック方式を採用することと致しました。もう少し気温が下がりゲリラ豪雨の心配がなくなれば直播き或いはビニールポットでの苗作りでもよいと思うのですが、物は試しということもあり今回は卵パック方式で苗作りに挑戦します。

翌日に発根!!

’24年8月27日の画像です。種が割れて根か或いは芽が顔を出しています。顕著なのは画像右上の種です。もう双葉のようなものが見えています。こんなに早く発根なり発芽するのかとびっくりしました。室内での培養でしたので温度としては9月頃のような状態であったのかもしれません。そういう意味でも植物にとっての発芽適温というのは非常に重要なポイントになるのだなあと改めて実感しました。

その右上の種の画像を拡大してみました。やはり双葉であることが確認できると思います。この分で行けば苗作りも以外に早く終了し、露地への植え付けもかなり早く可能になるかもしれませんので土作りを急ピッチで進めなければなりません。台風10号が近づいているという事もあって、天候もすぐれないなか、思うようにいかないでいるのが現状です。

もやし状態の苗、思い切って移植!

’24年8月30日の画像です。10個の種から双葉が生えそろっているのが分ると思います。ただ、いわばもやしのような状態です。このままだと本葉が十分に生長しないうちに苗が力尽きてしまわないかと懸念されます。

別記事(真夏の小松菜の苗作り)でも述べましたが、台風10号の接近中という中で悩ましい限りでしたが小松菜の苗作りと同様にこの日、思い切ってビニールポットに移植しました。それが下の画像です。茎が細くて弱々しいのが気がかりですが、逞しく成長してくれるよう祈っております。

小松菜と一緒にトレイの中で”腰水方式”で培養しています。この移植にも小松菜の時と同様、慎重な作業に腐心しました。

第2弾の種蒔き

同じ日(’24年8月30日)、第1弾の卵パックが空になったので、その卵パックトレイに第2弾の種蒔きも行いました。この種たちの生長も記事にしようと思っていますが、この種たちも第1弾と同様、果たして早くに発芽するのでしょうか。もしそうなら今後、高温やゲリラ豪雨の心配がなくなった頃、露地に種を直播きする際には発芽日数の目安の参考になると思います。

第1弾の苗の本葉

’24年9月2日の画像です。小さいながらも本葉が見えています。小松菜の時と違ってその色は青々としています。植物の違いもあるから一概には言えませんが、根を傷める心配がなければ双葉の内に移植するのも有りかなと思います。とはいってもゲリラ豪雨や台風、強烈な熱波等の心配がなければ露地への直播き或いはビニールポットへの種蒔きでよかったわけです。卵パック方式は有効な手段となるとは思いますが、ある意味緊急避難的な要素もあるのかなというのが今の感想です。もっとも脱脂綿を土代わりにしていたのでこれを土で行っていたらどうなっていたか。そして培養水を液肥(もちろん適正に希釈して)で代替していたらどうなっていたか。ただ、仮説ですが、一番大きい要素は日差しなのだろうなと思っています。

これらの苗たちはこの後に露地に植え替えるのですが、それはまた別の記事(ミズナの植付け)にてお知らせいたします。

第2弾の発芽

卵パック方式のミズナの種蒔き第2弾が発芽しました。’24年9月3日です。わずか4日で発芽するとはやはり発芽のタイミングがとても早い作物なのだなと思います。直前の段落(第1弾の苗の本葉)でも述べましたように双葉の内にビニールポットに移植しようと思いますので、本日中の移植という事になります。

第2弾の移植

ビニールポットに移植しました。第1弾の苗たちと同様にある程度の生長が見られたら露地への定植をしようと思います。全部で10株です。画像の上部にビニールポットの一部が映り込んでいますが、第1弾の苗たちの画像です。チラ見のようではありますが、本葉も大分生長しているのが見て取れると思います。

まとめ

高温やゲリラ豪雨の心配がある時期においては卵パック方式の苗作りというのは有効な方法であるという事が言えると思います。ただ、ゲリラ豪雨の被害を避けるという点に鑑みると発芽した後の幾日かは室内での育成期間が必要になるでしょうから、その間の日照不足の懸念が残ります。それと共に培養土の関係も考えなければならないでしょう。種子の中に含まれている栄養分で発根と発芽は可能でしょうが、それ以上の生長のためには種子の栄養分だけでは不足すると思われます。

今回の実践では培養土の代わりに脱脂綿を用い培養水ではなく水道水を使っていました。そしてさほど日当たりが良いとは思われない室内での育成ということで作物の生長にとっては良い条件とは言えない環境でした。これらの点の対策、例えば作物の生育に適した照明設備など対策が執られるのであれば、有効な方法として用いていくことが出来ると思います。とはいえ素人管理人としてはそこまでの事は出来ませんのでやはり高温障害やゲリラ豪雨の心配のあり時期における緊急避難的な栽培方法と言えるでしょう。

また、中には移植を嫌う植物もありますから全ての作物にとって有効な方法であるとも限りません。今後はそれぞれの作物の発芽や生育適温を見極め適切な条件での栽培が可能になるように取り組んでいきたいと思います。

最後までお読みいただきありがとうございました。

またお会いできる日を楽しみにしております。

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